最後に目指したのは岩手県宮古市にある「浄土ヶ浜」という海岸です。やはり遠くに来たからには綺麗な海を間近で見るのは必須でしょう。この「浄土ヶ浜」は三陸でも指折りの景勝地で、天皇皇后両陛下もご宿泊したとのこと。元号が変わるこのタイミングととってもマッチしているじゃないか。車をブンブン走らせて、到着したのはすでに夕方。しかし天気もいいし大丈夫だろうと歩いて行くと、遊覧船の最終便が出発するらしい。さっそく乗り込むぜ(*‘∀‘)

滑り込みセーフで乗ることができました。するとなにやら船員さんがパンを売り始めます。小腹も空いたし一個もらおう。メロンパンかな?
写真

ウミネコのごはんか(;'∀')
すっかり自分で食べる気になっていましたが、船の周りを飛ぶウミネコにあげるウミネコパンでした。以前佐渡島に行くカーフェリーで大層楽しかった思い出があるので全然OKです。しばらくすると船が出港。

思った以上に寒い。しかし海は夕日で黄金色に輝き、言葉では言い表せない美しさです。奇麗な波が巨大な岸壁に衝突し、大きなしぶきを幾度も放っています。


そしてその波は力強く、遊覧船は木の葉のように水面を漂います。そう、なんていうか、正直言って、
揺れすぎて怖いわ!(; ・`д・´)
写真を見てもらうと解ると思いますが、山の稜線の傾きがえらいこっちゃになっています。もちろん大地が傾く訳はなく、ぼくの乗っている遊覧船が右に左にと傾いているわけですが、その揺れが半端ない。もはや立っていることもできないほどの揺れっぷりです。船で酔ったのははじめてだぜ。なんともハードな航海でしたが、景色とウミネコは最高です。ギリギリ間に合って良かった。
船を降りた後は海岸を散策しました。歩いて15分ほどなのでとても気分の良いお散歩コースです。




凄くいい景色だ。
日の光に照らされた岩山は眩しいほどの白色で、発光しているようにさえ見えてきます。夕日色の切なさが、美しさと荘厳さを増しているように感じました。この景色を見れただけでも今回の旅はすばらしかったと断言できます。
素晴らしい景色を眺めていると時間はすぐに過ぎてしまいます。いつまでもこうしていたいが宿を探さなくては。無計画旅行のダメなところですね。しかし意外にも宮古市でビジネスホテルルートインを難なくゲット。観光地だけあって駐車場も広く、実にスムーズに宿泊できそうです。


ホテルに向かう道中の海岸
ビルの4階くらいに相当する壁がそびえたっています。まるで要塞のようなこの壁は防波堤で、現在も工事を行っているようです。岩手県の釜石市や宮古市と言えば、日本人なら多くの人があの震災を思い出すでしょう。その近辺を移動していると、津波到達地点を示す標識がいたるところに見られます。ニュースなどで何度も目にした映像ですが、実際にその場に行ってここまで波が来たのかと考えると恐ろしいとしか言いようがありません。この防波堤に関しては賛否あるらしく、景観、観光、生態系などへの悪影響を心配する声があるようです。しかしこの防波堤のおかげで津波の侵入を遅らせて、避難の時間を稼ぐことができたのも事実。なにが正しいのかぼくにわかりませんが、少なくともぼくがここに住むと仮定したら、世界一の防波堤を作って欲しいと望むでしょう。不謹慎であることは重々承知の上ですが、この壁からは人間の知恵と力と恐れと驕りの入り交じった不思議な魅力を感じます。綺麗なだけでなく、色々な感情を掻き立て息をのむ姿です。人間も自然の一部と考えれば、この光景も海や川や山と同様に、美しい観光資源として十分な価値を備えていると言っていいでしょう。
色々なものを見れて本当に楽しかった。ホテルのディナーで今回の旅をシメるとしましょう。

カレー、ピザ、うどん、きむち、マカロニサラダ、チンジャオロース、山菜の煮つけ、銀だらの味噌漬け。
ビュッフェ形式でメインディッシュは銀だら料理。それ以外は食べ放題。好きなもの片っ端から集めてやったぜ!( ・`д・´)これら全部うんめぇー!ルートインの食事ってなぜかやたらうまい。特にたらがうまし!これで呑まないわけにはいきません。しかしどうやらお酒は自販機で購入するシステム。ウイスキーやワインは無いようなので、超久々にこれを購入

ビール!
あまり好んで飲まないお酒ですが、一口飲むとなぜかとんでもなく美味い。ビールってこんなおいしかったっけ(; ・`д・´)?歩きまくって疲れていたためか、レストランで2本。部屋に戻ってさらに2本のんでしまいました。
美しい景色、大きいお風呂、おいしいごはん、うまい酒、そしてたばこ(-。-)y-゜゜゜至福ここに極まれり!