~旅行4日目(
前回の記事の続き)~
午前8時起床。旅先では生活リズムが良くなります。普段と違って起きるのが苦じゃない。今日は帰りのフェリーに乗らなくてはなりません。12時40分出港なので、例によって一時間前には港に到着出来るよう行動します。とりあえずホテルの庭を散歩。昨日より海に近づいてみよう。
いい朝だ

バーベキュー焼き場

柵も何もありません。怖し


良いホテルだった。受付では他のお客が清算を終え、お世話になりましたーと言って去って行きます。普段ビジネスホテル派なのでお世話になりました発言はしたことがない。よっしゃパクってやれ。宿泊代と一泊目の食事代を支払い荷物を持って一言。
ぼく「お世話になりました!」
ホテルマン「ありがとうございました!(^▽^)」
よし、うまく言えた。後は振り向かず颯爽と去るのみだ。ドアに向かって三歩進んで視界に入ったのはお土産コーナー。凍り付くぼく。一泊目の夜、ここでお土産を買うとホテルマンに宣言したのを完全に忘れてた。ああどうしよう。このまま知らんぷりして行ってしまおうか?しかし口だけヤロウと思われるのは癪だ。そうはいってもお世話になりましたが完璧に決まった後なのにお土産買うために振り返る事が許されるのか?四歩目が地面に着く間に思考フル回転。考えがまとまらないうちに進行方向は90度曲がりお土産コーナーに。絶対見られてるよ。まあいい好きなだけ見るがいい。のどぐろの炊き込みご飯の素とインスタント味噌汁をいくつかと黄金のチョコをいくつか手に取り颯爽とフロントに向かいます。
ホテルマン 「ありがとーございます!(^▽^)」
ぼく「うむ(男に二言はねえ)」
小分け用のお土産袋をもらい今度こそ颯爽とホテルを去る。お世話になりましたは一度言えばいいだろう。
このまま港に向かっても時間が有り余ってしまいます。向かった先は当たり前のように『北沢浮遊選鉱場跡』
また会ったな!



ここが今回の旅の出発地点と言っていいでしょう。三度訪れましたがまったく素敵な所です。ひとしきり眺めて今度こそ本当のお別れです。いつまでも元気に朽ち続けてくれ。サラバだ! 因みにここは入場料等はありませんのでタダで見放題です。すぐ近くには「相川技能伝承展示館」があり、ろくろを回して茶碗を作ったり機織りの体験が出来たりします。(これは有料)興味のある方はゼヒ。
まだ出港まで時間はある。次に向かったのは両津市街近くの砂浜です。この島の凄い所は人里離れていようがいまいが海が綺麗だということです。
海


どこを切り取ってみても水が透明でCGのように綺麗だ。例えが文明に毒されていますね。海辺を歩いたり波を眺めたりして遊んでいるとあっという間に時間が過ぎて行きます。タダでたくさん遊んでやったぜ。凄くお得な気分に浸りつつそろそろ両津港に向かいます。フェリーはもう二度目なので気持ちに余裕があります。新潟港同様係員の指示に従い車を所定の位置に停め、乗船時間を待ちます。ここで車を置き去りにして港の施設に突入。狙いはカキフライです。お土産屋さんや食事処がたくさんあります。エレベータで5階(くらい)にあがるとだだっ広い食堂がありそこで昼食を注文。
カキフライごぜんぜうな
美味し!

牡蠣の時期ではありませんがお構いなしです。御膳は何気にボリュームがあるのでやばいくらい満腹になります。朝ごはん食べなくてよかった。お土産屋さんをぶらつき時間を潰しいざ乗船!帰りのフェリーも行きと同じくおけささんです。佐渡汽船のフェリーはおけささんの他にときわさんとあかねさんがあります。今回はたまたま行き帰り共おけささんでしたが他の船にも乗りたい場合は出港時間を調整して選択すると良いでしょう。車で船に乗り込み予約した1等イス席に向かいます。知ってる知ってる。この船のことは知っていますとも。淀みなく階段を登り自信満々で歩いていると

ウミネコ「また会ったな」
ぼく「あ、どうも(; ・`д・´)」
ウミネコ「分かっているだろうな?」
ぼく「もちろんすよ(; ・`д・´)(完全に忘れてた)」
ウミネコ先生にめっちゃ睨まれたので売店でご所望のブツを入手。

席に荷物を置いて船の屋上で出港を待ちます。来るときと同様出港の合図であるドラの音が鳴り響き、船全体がブルブルと大きな音をたてて力強く振動します。
さらばだ宝の島よ!


しばらくするとウミネコ達の声が聞こえてきます。他の乗客達がえびせんをあげ始めたようです。あっという間に20羽以上のウミネコたちが集まり、船の後を飛びながらついてきます。彼らの視力と身体能力は凄まじく。空中に放り投げられたえびせんをそのままキャッチして捕食します。サクサク音まで聞こえますよ本当に。その餌付けの光景はとても面白く見ていて飽きませんでした。よしぼくもそろそろやってみよう。もう我がえびせんは残り半分といったところか。危うく自分で食べ尽くしてしまうところだった。まずはえびせんを持ってウミネコに見せる。あまり気付いてもらえません。適当に投げてみる。ウミネコは急旋回して空中で召し上がる。おお、食った!それを契機に集まりだすウミネコ達。

この人間は持っているぞ!と認識されたのが伝わってきます。えびせん投げる。ぽい。ウミネコキャッチして食う。さく。ぽい。さく。ぽい。さく。面白れー!上の方に投げる。群れが上空へ。下の方に投げる。群れが低空へ。ふははは愉快愉快。さてそろそろ上級技に挑戦しよう。手から直接食べさせる直餌付けだ。えびせんを指でつまんで腕を伸ばす。じわじわ近づいてくるウミネコ。近い近い!さく!指痛え!思いっきり指ごとつつきやがった。しかしウミネコとはいえ目の前で飛びながら餌を食う姿は結構な迫力です。
この迫力を撮影したいと思いましたが右手にはえびせん、左手にはえびせんの袋。無理だ。
こんな感じです


そして来た時と同様に海を眺め、喫煙し、飲み物を飲み時間を過ごします。今回はえびせんとウミネコがローテーションに加わりました。この楽しさなら当然二時間半なんてあっという間です。ついさっきまでいた佐渡島はもう遥か遠くになり見ることすらできないのかと、そちらの方に目をやるとうっすら見えてます。見えんのかよ。まあ近いですからね。こうして無事本州に戻ってきました。遠足は家に帰るまでが遠足だ、などと言う人もいるでしょうが、この時点でぼくの中で旅は終わっていたと思います。これが映画かなにかだったらシメの気の利いた言葉の一つでもあり、エンドロールでも流れるのでしょうがそんなものは当ブログにはありません。楽しかったーで終わりです。だらだらと長い駄文を読んでいただきありがとうございました!
さて次の楽しいことをするか('Д')