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harinezumimaru

Author:harinezumimaru
はりねずみまる
サラリーマン 男 独身 37才 
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余白の美学

「アイアムアヒーロー」という漫画を先日読み終えました。実写映画化もされいるのでご存知の方も多いでしょう。ぼくも知ってはいたものの、積極的に読む気が起きずスルーしていました。なぜなら怖いからです。血まみれのゾンビが群れを成して襲ってくるお話なんて恐ろしいじゃないですか。昔遊んだ「バイオハザード」というゲームが怖すぎて、パニックホラーというジャンルが苦手になってしまったのです。パニックな上にホラーって。単体でも十分怖いものを足してしまっているのだからもうお手上げです。しかし友人に強くおすすめされたので頑張って読んでみました。

端的に感想を言うと、めっちゃ面白かった。もちろん物凄く怖い漫画です。しかしそれを上回る、早く続きが読みたい感が掻き立てられるお話でした。以下ネタバレがあります。

あらすじは、現代日本を舞台にした物語で、人々が謎のゾンビとなって生きている人を襲って食い始めるというものです。主人公は35才のしょぼくれた漫画家。鳴かず飛ばずの冴えないヘタレ男です。その主人公が趣味で所持していた猟銃を武器に、ゾンビと闘いながら生き抜く様を描いています。

何が怖いって絵が怖い。とてもリアルで生々しくグロテスクな絵がこれでもかと出てきます。よくこんなもの描けるなというレベルのおぞましさですよ。そして舞台が日本であることが、怖さをより身近に感じさせます。外国の洋館やお城や豪華客船ではなく、その辺の街並みを丁寧に描いており、襲ってくるゾンビ達もよく見かける主婦やサラリーマンといった現実味のある姿です。さらに恐ろしいのは、ゾンビに噛まれたりするとあっという間にゾンビ化が感染するという点です。さっきまで健康だった人間が感染し、徐々に自我が崩壊していくシーンとかもう勘弁してください状態です。ほんと怖い。

ただ怖いだけでなく、様々な描写が細かくリアルに描かれているところも面白かったです。猟銃の扱い方やお手入れのシーンが丁寧に説明されていたり、心肺蘇生で肋骨にヒビいったり、身近なものでゾンビと対抗する武器や罠を作ったり、銃弾がなかなか命中しなかったりなどが地味に面白いです。バイオハザードのようにロケットランチャーを派手にぶっ放すのも楽しいですが、実際はこうなるだろう感が色々なところに散りばめられていて感心させられます。

登場人物達に関しても、とても生々しさを感じました。いわゆる正義の味方的なキャラクターがほぼ出てきません。ほぼ全員利己的で、ヘタレで、ずる賢く、嫌な奴ばっかりです。しかし不思議なことに、こんなやつゾンビに食われちまえ!と思う人物はあまり多くありません。これも、現実にパニックが起こったら人はこうなるのかもしれないというリアリティを持った作品だからそう感じさせられるのだと思います。

物語の佳境に入ると、何やら単純なゾンビものではなく、壮大な陰謀やら計画のようなウラがあることを匂わせ始めます。ゾンビ達もその姿を変え、最早人間の姿をしていないものが現れ始めます。その姿から、ぼくの大好きな漫画「AKIRA」を髣髴とさせられました。空間を超越したコミュニケーションも、すごくわくわくしました。

終始絶望感が漂う世界で、人間らしい弱さや醜さや強さや美しさを見事に描いた傑作だと思います。

いやー面白怖かった。しかし色々とわからないことだらけで終わった感があります。どんな作品でも、ぼくの知能では一回読んだだけでは理解しきれないということがよくあります。気になってインターネッツで調べてみると、どうやらだれもわかっていないということだけがわかりました。というのもこの作品、かなりの部分の説明をしないまま終わっているのです。ゾンビ化の原因は何なのか、なぜパニックが収束したのか、ヒロインはどうなったのか、主人公はなぜ禿げたのか、、、。なるほど謎を謎のまま終わらせる系ですね。それならそれで全然かまいません。むしろ事細かに全容を明らかにされたら、興ざめというか恐怖感が薄れるというか蛇足な気もします。どちらかというと好きな終わり方と感じましたが、インターネッツでは賛否あるようです。てゆーか否の方が多そうです。確かにあのゾンビが何だったのかという興味はありますし、それを説明するネタばらし回があれば是非見たいとも思います。
しかし前述したとおり、全てを明かされることでかえってチープな印象を与えられる気もします。ぼくの大好きな漫画「寄生獣」も登場する怪物の正体は謎のままで一切の説明がされていません。

描かないということは、きっとそれは重要ではないのでしょう。逆に描かないことこそが重要なのかもしれません。


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年をとる程味が出る

会社の飲み会にて、いっつもウイスキーですねと後輩に言われました。確かにおっしゃるとおりです。ぼくはビールは苦手なので、最初の何杯かはウイスキーのハイボールです。寒いときはウイスキーのお湯割り、後半に差し掛かるとウイスキーのロック。バーに行ってもウイスキーしか頼みません。焼酎は美味しさがイマイチわからないし、日本酒はとてもフラフラになってしまうイメージがあります。カクテルも種類がありすぎてどうもよくわかりません。お酒なんて好きなもん飲んでれば良いのです。しかしそもそもが嗜好品であり贅沢品のお酒を、あれこれと選り好みするとは飽食人間極まれりですね。

この贅沢三昧が許される時代に生きる幸運を噛み締めつつ、ワインなどに興味を持ち始めました。ほとんど飲んだことがありませんが、ワインにはあまり良い思い出がありません。まずは初めて飲んだ時のそのお味。甘くない!ぼくはぶどうジュースが大好きです。ファンタなら問答無用でグレープ味を選びます。あの色、味、香り、キングオブ清涼飲料水はファンタグレープで議論の余地は無いでしょう。そして同じぶどうから作られるワインというお酒。見た目も赤紫のぶどうジュース丸出しの美しさ。誰がどう考えてもぶどうジュース+アルコールの味を期待するでしょうが、現実はそんなに甘くない。そう、全然甘くないのです。ぶどう独特の渋みと、発酵臭のような香り。音で表現するなら「むわーん」って感じであまり美味しいとは思えませんでした。それから二日酔いも辛かった記憶があります。日本酒やワインといった醸造酒は、ブランデーやウイスキー等の蒸留酒に比べて二日酔いになりやすいとされています。詳しくはおググり下さい。そんなわけでワインや日本酒とは距離を置いてきたわけですが、なにかともてはやされているこのワインというお酒。少し慣れてみても損はないでしょう。

早速近くのファミマで購入してみました。
赤ワイン
ビニャ マイポ カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ
700円くらい。

なんか恰好いい瓶だな。この恰好いいというのはとても重要です。あの丸っこいワイングラスに真っ赤な液体を注いで飲む様はどうしたってカッコよくなります。健康に良く、カッコよく、美味しいとなれば、飲まない手はないでしょう。しかしぼくはそんなこ洒落たグラスを持っていません。今度買ってこよう。

ワインの面白いところは、味や香りを様々な言葉で表現する儀式のようなものがあるところです。まるで○○のような・・・豊かな・・・ピュアな・・・複雑な・・・等々具体的なものから抽象的な表現まで様々です。うまい!だけでは許してくれないのでしょうか。

小難しいことは置いておいて、早速飲んでみましょう。ついでにテイスティングワードの練習もしてみましょう。

まずはグラスに注いで色とかを見ます。
 まるで赤ワインのようだ・・・

次に香りをくんくん嗅ぎます。
 まるで赤ワインのようだ・・・
 ちょっとぶどうの香りがする・・・
 むわーんってする・・・

最後は口に含みテイスティングします。
 まるで赤ワインのようだ・・・
 ちょっとぶどうの味がする・・・
 渋い・・・
 ・・・
 ・・
 ・

これ美味いか?(; ・`д・´)

決して美味しくないわけではありません。普通に飲めるっちゃあ飲めます。しかし数あるお酒の中からこれを選んで飲むほどの魅力があるとも思えない。恐らくこの味に慣れていないということと、甘いぶどうジュースの先入観がこの飲み物の良さを理解する妨げになっているのだと思います。もしかしたらグラスもちゃんとしたものを使えば気分も変わってくるのかもしれません。あるいはおつまみが焼いたもちだったのがよくなかったのか?

よし、次は白ワインを試してみよう。

飽食の酔っぱらい

3月も中旬となり、気が付けばもうすぐ年度末。時間が経つのが早すぎる。。。この時期は歓迎会や送別会のシーズンでもありますね。新生活が始まる方々は頑張ってもらいたいものです。しかしこの〇〇会と銘打って、飲み会を開催しまくるのは勘弁してほしいものです。職場で挨拶すれば十分だろうに。時間通りに始まらず、上司の武勇伝に愛想笑いを浮かべ、ありがたい締めのお言葉と、決して締まらない謎の一本締め。皆が抜け出すタイミングを計り合う不思議なパーティー。どう考えても楽しんでいるのは上司のみ。そんなことにも気づかない上司は恐ろしいまでの節穴なのか、社員の演技力が役者級なのか。会費もバカにならないし、そろそろ欠席回数を増やしていかなくてはなりません。

そんな半分仕事のような職場飲み会は置いておいて、プライベートで飲み歩いてきました。

まずはスラりとした美脚を眺めながら赤ワインを飲むという貴族のような遊びを満喫しました。
美脚猫
ビューチフル!

美脚猫2
目つきこっわ!

お次はいつ行っても満席で、予約無しでは入れないほどの大人気居酒屋に。この日はなぜか空席があり、すんなり入店することが出来ました。お肉を使った創作料理のようなものがメインで、店内はジュージューと肉を焼く音と匂いで満ちています。お腹も空いていたのでとてもテンションがあがりました。

手始めに頼んだのは、ホワイトアスパラ焼きと春菊の肉巻き。

アスパラ
アスパラ柔らかくてうまし!

肉春菊
肉春菊うまー!
春菊の独特なさわやかで強い香りとお肉の香ばしさが良く合っています。ワサビ醤油やポン酢をつけるとなおうまし。やっぱ肉やで!

次は同様にニンニクの芽とほうれん草の巻き巻き肉。
今度は上にチーズを乗っけたタイプです。
肉巻巻
ウマーい!('ω')肉!肉!肉!なのにとてもさっぱりとしていて朝まで食べ続けられそうです。巻かれている野菜達が、しっかりとした分量なのでちっともしつこくない。なるほど繁盛するのもうなづけるお味ですよ。そして料理だけでなく、店員さんの動きのキレも目を見張るものがあります。ハキハキとしたトーク、笑顔、片付け速度、気遣い、思いやり、店内状況把握能力、、、完璧ですがな。一見チャラい金髪にーちゃんですが、どう見てもそこらのリーマンよりスペック高そうです。ぼくの部下とトレードしたい。

ぼくはどちらかというと繁盛店があまり好きではありません。理由は唯一つ。混んでいるからです。致し方無いことですが、良いお店であればあるほど人が集まります。そうなればどうしたって騒々しくなり、狭くなり、ゆったりくつろぐことは出来ません。そもそも味の違いなどそこまでわかる人間でもないので、空間の心地良さの方が重要だったりもします。そんなわけでぼくは様々なお店を覗いては、ここぞ穴場!というお店探しの旅を続けているのです。最近は、自分の部屋でもやし炒めたりスルメ焼いたりするのが最強なのでは。。。?という貧相な終着点が頭をよぎることもありますが、それは少し違う気もします。星や月を見ながら夜道を酔っぱらって歩く。なんとも無意味で贅沢な時間です。

旅はまだまだ終わらんよ!( ・`д・´)

ポケットヒューマン

ポケモンカードゲーム サン&ムーンの拡張パック『禁断の光』を購入しました。
定期的に友人のご家庭にお邪魔しては、箱買いしたカードを1パックずつ開けていくという遊びをしています。何が出るかわからないドキドキ感があってとても楽しいです。
初登場の「ミステリートレジャー」というカードのスーパーレアが高騰しているそうで、カードひと箱の購入額を超える値で取引されているとか。もちろん出ませんでしたけどね。
今回の目玉となるのは、「ウルトラネクロズマGX」「カラマネロ」「ミステリートレジャー」などの超タイプカードや、「ジガルデGX」「ディアンシー」「ユリーカ」などの闘タイプカードがとても強力です。相手のトラッシュにあるカードをロストさせることができる「フラダリ」なども、可能性は未知数ですが注目のカードですね。

全てのパックを開け終えたら当然デッキ作成となるわけですが、ぼくはどうも今回の目玉!みたいなカードよりも、地味で目立たないカードを使いたくなります。カードの性能には差があり、どう考えても弱いものは確かにあります。しかし工夫次第で弱いカードで強いデッキを作ることも出来るのがこのゲームの面白いとろこでもあります。なるべくコストをかけず、誰も使っていないようなカードで目玉商品をやっつけたい。そう考えながらカードを見ていると、気になるものが一つありました。

「オンバット」 無色 たねポケモン HP50 
わざ ぶつかる
   はかいおん

ほほう。。。注目したのは、「はかいおん」という技。テキストには「相手の手札を見て、その中にあるグッズを、すべてトラッシュする。」とあります。いわゆる手札干渉系のわざですね。ぼくはこういった妨害系のデッキを作るのが好きです。強いわざを使って相手をやっつけるのも楽しいですが、相手の思惑を邪魔してこちらの有利な状況を作る方が好きという、性悪人間なのです。以前使った「アブソル」というポケモンはとても面白く、相手か自分の山札を上から四枚コントロールできるというわざをもっています。これを上手く使うと、相手に最大4ターンもの間、今引いても意味の無いカードを引かせ続けることができます。その間こちらは着々と場を整え、相手の手札を壊して、さらに山札をコントロールする。これを繰り返すことで、頑張って考えてきたプランを一切実行させずに勝つことが可能になります。これが上手くいったときの支配してやってる感はとても楽しいのですが、子供相手では流石にやりづらい。下手をしたら泣かせてしまうほどの無力感を与えかねないためです。そんなわけで最近は当たり障りのない普通のデッキで遊んでいたのですが、この「オンバット」は面白そうです。「いちゃもんスプレー」や「こわいおねえさん」という手札破壊カードと組み合わせて使えば、これまでより簡単に相手の手札を0にすることができるかもしれません。ポケモンカードにおいて、手札が0になるというのはとても良くない状況です。その状況を意図的に作り出し、相手が悶絶してくれたらそれだけで満足です。

ポケモンカードはとても楽しく、キャラクターも可愛らしいものや美しいものやカッコイイものがたくさんあって素晴らしいものです。とはいえ彼らはモンスターです。ポジティブな雰囲気だけでなく、恐怖という要素も必要でしょう。絶望感や屈辱感も人生を生きる上では必要な経験です。泣かせたらごめんね。

しかしそんな経験を必要とするのは人間くらいのものです。
人間の空想から生まれたモンスター達。その美しさも醜さも、全ては自らを投影させた姿に過ぎないのかもしれません。


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