~旅行2日目の続き~
東尋坊の駐車場から、10分とかからずに最終目的地「雄島」の駐車場に到着しました。ほんとにあっという間に行ける距離です。その駐車場は30台ほどの駐車スペースでしょうか。東尋坊のそれと比べると大分小さいですね。そのかわり無料です。

「雄島」は小さな無人島で、東尋坊のガイドさんによると、普通に歩けば30~40分ほどで一周出来るとのこと。ゆっくり景色を見るなら2~3時間は余裕で楽しめます。島には橋が架かっており、その橋を使って侵入します。その橋がこちら。

とても鮮やかな赤色で、手すりがやたら綺麗です。めっちゃ歩きやすいですが、歩きやすいのはここだけです。ちゃんとした靴をはいていきましょう。それから天気が良くて暑いくらいだったので、自販機で飲み物を買って持って行くことにしました。それではお邪魔します!

うーわ。早速岸壁の奇妙な形状が目に入ります。遠くから見ると昔のゲームのドット絵の様にも見えます。自然の作り出す幾何学模様を見ていると不思議で不安な気持ちになります。橋はとてもしっかりしていて、すごく気持ちよく歩くことができました。海風が結構強いのでそれだけご用心ですね。
橋を渡り切るとでかい鳥居と狛犬がお出迎えしてくれます。

狛犬(左)「いらっしゃいませ」
狛犬(右)「いらっしゃいませ」
ぼく 「うむ」
鳥居をくぐり森に入ると、最初の試練が

きっつ(; ・`д・´)
さっきの橋が夢だったかのような荒々しい石の階段です。かなり急なので手すりをしっかりつかみましょう。

ほほう。。。
階段を登りきると歩道マップが現れました。左に行くと「大湊(おおみなと)神社」、右に行くと「ヤブニッケイの純林」。おそらくどっちに行っても最終的にここに戻ってくるのでしょう。先行している二組の観光客は左に行った様子。カランカランと神社のカネを鳴らす音も聞こえてきます。じゃあぼくは右に行こう。人が少ない方がゆっくりと景色を楽しめそうです。

ちょう奇麗(・∀・)!
森の中の小道は、木々から漏れる光と濃い影が幾重にも重なりとても美しい。海風は木で遮られ、太陽の熱も緩和され、風で揺れる枝葉から聞こえるガサガサという音や地面からの匂いも心地良く、ずっと歩いていたいとさえ思います。ゴールデンウイークの時期の森はやっぱ最高だ。

しばらく歩くとまた分かれ道があらわれます。
ふむふむ。島の形状から考えて、右が遠回り、左が近道となるはずです。当然右に行きます。

さらに歩くと森を抜けて青空が見えてきました。最高のお天気です。

草木の壁で挟まれたオシャレ小道を歩いて行くと。。。

出たー!海!
なんとも美しい穏やかな日本海。緑!青!水平線ビシー!水色!完璧だ( ゚Д゚)!人がいないのでしばし立ち止まって景色を堪能します。
もっと進むと。。。

出たー!岩!
遠目からでもわかる明らかな異形。硬く巨大な無数の岩石が、規則正しく同じ方向を目指しているその姿は非常に摩訶不思議な光景です。よし!近づいてやる!

なんっじゃ・・・こりゃ・・・(; ・`д・´)?
近づいて見ると、その岩の不思議具合がさらに増します。折り重なった岩々が地面から天に向かって突き進んでいるようにも見えます。見方によっては美味しそうにも見えてきます。ミルフィーユかお前は。しかし触ってみると非常に硬く、岩肌はざらっざらです。落雷のせいで磁気を帯び、方位磁石を狂わせる「磁石岩」とよばれるものもあるそうです。まったくグラグラせず、とんでもない重厚感がありますな。よし!登ってやる!

せんべい工場か!

海の透明度がすごいことになっています。この崖かっこいい。。。

一番上の岩が水平になっている。折れてしまったのでしょうか?

岩の表面はこんな感じでとても硬いです。転んだら大けがしますね。

一歩踏み出す勇気!(良い子はマネしちゃダメ)
夢中で景色を眺めているとき、ふと島側の方を振り返って見ると。。。

なんっじゃ・・・こりゃ・・・(; ・`д・´)?
斜めに横たわる岩の群れを正面方向からみた景色です。波と風の音しか聞こえない、ある意味無音とも言える静寂の中、物言わぬ石が意思を持ってこちらを見ているようにも感じ、なんとも不気味な光景でした。
しかしここの景色は本当に素晴らしい。東尋坊も良い所でしたが、この島は観光客が少ないのでより静かに、ゆっくりと景色を眺められます。自分も観光客の一人のくせにわがままですね。
傾いた硬い岩に腰かけてぼんやりしていると、唐突に何とも言えない不安な気持ちになってきました。ここって、かなり、危険な場所なんじゃね(;´∀`)?足元は岩だらけで全部ナナメ、手すりも柵もない、そしてなにより人がいない。。。東尋坊もそれなりに危険な岸壁でしたが、万が一転んだり落ちたりしたらすぐに誰かが救助してくれるであろうと思えるほど人の目がありました。しかしこの場所ではそんな期待は出来そうにありません。そう考えると一気に怖くなってきました。景色のあまりの素晴らしさに警戒心が薄れてしまっていたようです。いつまでも眺めていたいと思う気持ちもありましたが、安全第一でこの場を去ることに。
来た時とは違う小道を発見したのでそちらから森に向かいます。

小道

森再訪。
森を抜けると再び海と岩のコラボレーション祭り。

地獄のような岩石の中に咲く小さな花。風に揺れるその姿は大きな海にさえ負けない何かを感じさせます。
渡ってきた橋は島の東側にあり、「磁石岩」は島の北部にあります。ここら辺は島の西側にあたり、半分ほどきたところでしょうか。

あいかわらずのイカツイ岩ども。ほんと見てて飽きないです。

海を見ながら島の西側を南に向かって歩いて行きます。暑い!飲み物を持ってきて正解でした。

雄島の灯台

岩と海と花を見ながら一休み。アクエリアスうめぇー!
島南部に到着すると再び特大絶壁が

寝っ転がると体が痛い(;・∀・)

釣りしてる(; ・`д・´)!
ぼくは釣りをしないのでよくわからないのですが、あんな高いところから釣り糸を垂らして魚釣りなんて出来るものなんですね。釣り好きにはたまらないポイントなのかもしれません。

別の方向を見ると、これまた趣の違う岸壁。まったく魅せてくれるぜ雄島さん。心ゆくまで海と岩と森と空を堪能し、最後に訪れたのは「大湊神社」。

本来入島直後に訪れて、島の神にご挨拶すべきだったのでしょうがまあいいや。挨拶遅れてすまんね神よ。この島はサイコーだったよ。

そして無事スタート地点に戻り、鳥居の近くにあった真四角のリングのようなコンクリートの塊の上から、海や「雄島」の姿を最後にじっくりと眺めます。


見れば見るほど奇妙な島だ。とても小さな島ですが、そのおかげで気楽に足を運べるお手軽さが良いと思います。景色は最高だし運動にもなるし無料だしと完璧です。やはりこういうところに定期的に訪れて、色々と感じたり考えたりすることは良いことです。ありがとう雄島よ。その美しさと力強さと不思議具合。100点!
来た時渡った橋を戻り、駐車場にあるお食事処でおろし蕎麦を注文しました。冷たい蕎麦にめんつゆと大根おろしとかつお節が大量に乗っかったシンプルなもの。いとうまし!いと!うま!し!
こうして無事、最終目的地である「雄島」観光を終えたわけですが、福井県で高速を降りてから、この場所に来るまでの道中で気になる場所を発見していました。お次はそこに行ってみようと思います。
続く!
次回 「不死鳥」