飲みに行ってきました。
今回はいつもの友人との楽しい飲みではなく、上司二人対ぼくの三名での席です。内容は割愛しますが、仕事に関する話をしました。二人はとても抑制の効いた人物で仕事はとてつもなく出来ます。尊敬出来ると言ってもいいでしょう。その二人の話を聞いて感じたことは唯一つ。
絶対こうはなりたくねえ(; ・`д・´)
心底そう思いました。決して悪い人たちではありません。むしろ後輩を思いやることの出来る優れた人物達です。ではなぜこうも二人の生き様に拒否反応を示すのか。答えは簡単、二人共超が付くほどの社畜と言えるほど過労しているからです。口を開けば愚痴愚痴グチグチぐちぐちGucciGucci・・・・
2時間でも3時間でも止まることを知らないグチ祭りです。苦労し、辛酸を舐め、苛立ち、苦悩し、絶望し、疲れ果て、鬱になり、修羅場をくぐり、現状を嘆き、嘆き、嘆きます。「あいつはばかだ、アホだ、無能だ、クズだ・・・」周りの人間に対する不平不満も底なし沼から投網を無限に引き上げるように次々と繰り出してきます。頭が良い上に酔っているため、そのトークは延々と途切れることなく続きます。
ぼくの苦労話など差し込む余地は一ミクロンもありません。言外に、キミは全然苦労などしていない。これこそが本当の苦労だ!という意味を込めているのでしょう。ここだけ切取って聞くと、嫌な人達のように聞こえると思うでしょうがそうではありません。優秀で優しい人間ですらこんな状態になってしまうことがある社会だというだけです。
その間ぼくは愛想笑いと相槌と軽い質問や突っ込みを交えつつ時を過ごします。このモードになった人にはその対応が一番だと思います。もちろん望んでそのような状態になったのではないとのことですが、正直聞いていてうんざりします。これが日本を支える働き盛りの男達の魂の叫びか。おーコワ(;・∀・)ぼくは後輩と飲むときは、極力自分はしゃべりません。話を聞きたいしめんどくさいからです。後輩達にしゃべらせて、ぼくを楽しませよ!('Д')と、王様気分です。上司の武勇伝やトークショーなど愛想笑いで顔面筋肉痛になるだけです。
全てを終わりにしたいなどという言葉を真面目に話す上司の姿を見て思ったことは、中途半端な1.5流企業においては、頑張らない方が得だということです。頑張ることは良いことだと一般的に言われていますが、その結果行きつく先が全く割に合わない激務を強いられる地獄のような世界なら、手を抜きまくって誰にも期待されない、頼られない、責められないポジションに身を置くことに注力すべきだと思います。収入を得る必要はあるので、手の抜き加減には注意しなくてはいけませんけどね。ヘイトスピーチを全身に浴びてとても疲れましたが、全力で仕事をして最善を尽くすことが最良とは限らないという事実を知れたことは大きな収穫です。
ぼくは高級車も、豪邸も、高価な服も、腕時計もいりません。コメと納豆とタバコとウイスキーがあれば十分です。魂を削って仕事に人生を捧げる必要はありません。しかし人は知らず知らずのうちにそういうポジションに引きずり込まれていくことがあります。全力を尽くす必要があるとすれば、いかにそれを察知し、いかに回避するかという点です。困ったことにぼくの評価は能力に見合わない高さになっています。隠してもいない爪を持っていることになっています。節穴か(´・ω・`)ぼくは根が真面目というだけで知能は激低なんです。そろそろ気付いてもらわないと。
登山はまだまだ続きます。登りたい人は登り続けるといい。その先にはきっと素敵な景色が広がっていることでしょう。ぼくはのんびり登ります。人知れず下山の準備を始めながら。
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